【筆者の実例サンプルあり】実務未経験エンジニア転職の職務経歴書 書き方完全マニュアル

プログラミング初心者

「Webエンジニアになるために勉強してきて、ようやく転職活動を始めるけど、職務経歴書に何を書けば良いか分からない
書けるような内容がない
実際に転職成功した人が何を書いたのかを見てみたい」

今回はこんな悩みに答えます。

この記事で分かること
  • 誰でも職務経歴書が書ける6ステップ
  • 実際の筆者の職務経歴書の内容とポイント
この記事を読むメリット
  • 評価される職務経歴書を書ける
  • 書類選考を突破できるようになる
  • 面接での受け答えにも自信を持って答えられるようになる


この記事の対象者
完全未経験からプログラミングを学んでエンジニア転職を目指している人

この記事の信頼性について

私自身、この記事の方法で職務経歴書を書いて、2回エンジニア転職を成功させてます。

  • 2020年 不動産営業職のプログラミング完全初心者からWeb系エンジニアへの転職
  • 2022年 現職のサイバーエージェントへの転職

また、2回目の転職の際に使った「転職ドラフト」(企業が年収を提示してエンジニアを指名する競争入札型の転職サービス)では、通過率30%の職務経歴書の審査を今回の書き方で一発で通過しています。

【転職ドラフト審査通過のお知らせ画面】

ちなみに結果はドラフト指名7社、内5社は年収500万超えでした。
(転職ドラフトでの「指名」はあくまで「企業から面接のお誘いをもらえた」だけで、内定ではないのです。「職務経歴書だけでこれだけの企業からオファーをもらえた」という参考として。)

それなりに書類選考は突破してきています。

今回は、3年前の私と同じく、他業種からWeb系エンジニアへの転向を目指す人に向けて、
職務経歴書を「誰でも書ける」よう、私の職務経歴書の書き方を体系化しました。
参考になれば嬉しいです。

職務経歴書の書き方の結論だけ知りたい」という方は、
【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く」へどうぞ。

  1. 職務経歴書とは「あなたのPR資料」
  2. 筆者の職務経歴書を公開
  3. 【前提】職務経歴書作りにはエネルギーをかけよう
    1. 職務経歴書を書くのは誰でも難しい
    2. 大事なのは勉強より「職務経歴書づくり」
  4. 誰でも職務経歴書が書ける6ステップ
    1. 【ステップ1】企業がどういう実務未経験者を採用するのか知る
      1. 実務未経験者は基本はいらない
      2. 【結論】 会社と合う、将来性の高い若手
      3. なぜ将来性の高い若手なら雇うのか?
      4. 職務経歴書では「コミュニケーション能力」「自走力の高さ」「熱意」を特にアピールしよう
    2. 【ステップ2】自身の長所や実績などを書き出す
      1. 一問一答の5つのポイント
      2. 一問一答
    3. 【ステップ3】 初心者が書きがちな「NGワード」を知る
      1. NG1 嘘のスキル
      2. NG2 「将来はフリーランスになりたい」
      3. NG3 「お金を稼ぎたい」
      4. NG4 「目標は〇〇の開発経験を積むこと」
    4. 【ステップ4】書き出した内容をもとに職務経歴書を書く
      1. 職務要約
        1. 前半について
        2. 後半について
      2. 職務経歴
      3. ポートフォリオ
        1. 【ポイント】ポートフォリオについて書くべきこと4点
          1. ①どういうサービスなのか
          2. ②ポートフォリオのURLとポートフォリオのGitHubのURL
          3. ③使用技術一覧
          4. ④あなたが何を考えてこのポートフォリオを作ったのか(1〜2行)
      4. 自己PR
        1. 【オススメ】 自己PRのポイント2選
        2. 「アピールポイントがない」というあなたへおすすめのアピールポイント
      5. 私の職務経歴書の工夫ポイント
    5. 【ステップ5】転職エージェントで添削してもらう
      1. 転職エージェントって何?
      2. なぜ転職エージェントに添削してもらうの?
      3. 転職エージェントは有料?
      4. 転職エージェントに添削してもらうまでの流れ
      5. 【注意点】転職エージェントの「求人紹介」は当てにしすぎないようにしよう
      6. まずは2つ、エージェントを使ってみよう
      7. パソナキャリアさんとGeeklyさんがオススメ
        1. パソナさんは一番サポートが厚い
        2. パソナさんの弱い点とそれでもオススメできる理由
        3. もう1つはIT業界特化のGeeklyさん
        4. レバテックキャリアさんは経験者向け
    6. 【ステップ6】 求人へ応募・さらに改善していく
  5. まとめ

職務経歴書とは「あなたのPR資料」

「履歴書」があなたの学歴・職歴をざっくり記載する書類なのに対し、
「職務経歴書」はあなたが今まで経験した仕事の具体的な業務内容や、持っているスキルをどう活かせるのかをアピールするための書類です。

【職務経歴書の特徴】

  • サイズの目安はA4用紙 2枚分。
  • フォーマットは決まっていませんが、一般的な項目としてはこれらを書くことが多いです
    • 職務要約:職務経歴書全体の簡単な要約
    • 職務経歴:今まで経験した仕事の具体的な内容と期間
    • スキル・資格:エンジニアの場合は習得しているプログラミング言語など
    • 自己PR:仕事で活かせる長所とその根拠となる実績。エンジニアの場合、得意な開発分野や技術、ポジションなど
  • なお、似た書類として「スキルシート」がありますが、職務経歴書とは別の書類です
    スキルシートは「実務経験がすでにあるエンジニア」が「自分の実務経験やスキル」をアピールするために使うための書類です。
    実務未経験だとスキルシートに書けるような経験がないので、職務経歴書を提出しましょう。

筆者の職務経歴書を公開

職務経歴書がどういうものか、より具体的にイメージしやすいように、早速ですが私が実際に使っていた職務経歴書をお見せしますね。

私の職務経歴書について、
「なぜこの内容で書いたのか」
「どういうポイントがあるのか」
「どうすれば自分なりの職務経歴書が書けるのか」
などの解説は後ほど詳しく行います。

なので、ここではサラッと見て「こんな感じかー」と思ってもらえればオッケーです。

職務経歴書 サンプル1のコピー.png
職務経歴書 サンプル2のコピー.png

※この職務経歴書はもちろん1サンプルですので、この内容が正解というわけではありません。
(むしろ今見ると気になる点もいくつかあります。)

「知り合いの社長に営業をかけた」みたいな、意識高そうなアクションも書いてあって、
「こんな自己PRかけないよ」と思われた方もいるかもしれませんが、安心してください。
正直、エンジニアに転職するのにこんなアクションは必要ありません。

こちらの6ステップを順番通りに丁寧にやってもらえれば、あなたオリジナルの職務経歴書は書けます。

誰でも職務経歴書が書ける6ステップ

【ステップ1】企業がどういう実務未経験者を採用するのか知る
【ステップ2】自身の長所や実績などを書き出す
【ステップ3】初心者が書きがちな「NGワード」を知る
【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く
【ステップ5】出来上がった書類をプロに添削してもらう
【ステップ6】選考を通してさらに改善する

とりあえず何書けばいいかだけ知りたい」って方は、
【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く」へどうぞ。

【前提】職務経歴書作りにはエネルギーをかけよう

具体的な書き方に入る前に、
職務経歴書づくりは手間とエネルギーがかかること
そして、
手間をかける価値がある作業であることをここでちょっとだけお話させてください。

職務経歴書を書くのは誰でも難しい

採用担当者は職務経歴書と履歴書だけを判断材料に、「あなたと面接をするか・お見送りするか」を判断します。
しかも、採用担当者が1枚の職務経歴書を見る時間は「1分」とも言われています。
つまり、採用担当者に「文面だけで」「1分で」「あなたと会ってみたいな」と思わせる必要があります。

文章を書くことに慣れている人でない限り、そもそも人に何かを訴える文章を書くことは大変な作業です。

しかも、何の準備もなく自分のことを完璧に把握している人なんて絶対いないので、
「自分のアピールをする」のは最初は誰だって苦手です。

 「『文章を書く』という不慣れな行為」 × 「『自己アピール』という苦手な行為」 で、
初対面の人に「あなたと会いたいと思わせないといけない」のですから、難しくて当然です。

大事なのは勉強より「職務経歴書づくり」

とはいえ、ここで手を抜いて適当な書類を作れば、書類選考で落とされて、終わりです。
あなたがどんなに魅力的な人でも、あなたがどんなにエンジニアになりたいと熱い思いを持っていても、
書類選考で落とされれば、それをアピールする機会はありません

もしあなたが
「プログラミング学習をこれだけ頑張ってきたんだから、転職活動はそんなに頑張らないでも、これまでの努力を評価してもらって内定をもらいたい」
と思っているのであれば、今ここで認識を改めてください。

プログラミング学習より更にエネルギーを使うべきは、むしろ「転職活動」の方です
そして、その最初の踏ん張りどころがこの「職務経歴書づくり」なのです。

誰でも職務経歴書が書ける6ステップ

【ステップ1】企業がどういう実務未経験者を採用するのか知る
【ステップ2】自身の長所や実績などを書き出す
【ステップ3】初心者が書きがちな「NGワード」を知る
【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く
【ステップ5】出来上がった書類をプロに添削してもらう
【ステップ6】選考を通してさらに改善する

先にステップ全体の大まかな流れを説明しますね。

  1. まず、どういう人を企業が欲しがっているのか「需要」を理解します
  2. 次に、自身の長所や実績、キャリアプランなどを書き出して、頭の中の整理と自分のアピールポイントの発見を行います
  3. 職務経歴書に書くとほぼ間違いなく落とされるNGパターンを理解します
  4. ここまでに用意した材料を使って、職務経歴書を書いていきます
  5. 書けたら、プロの目からアドバイスを貰って、改善します
    ここで職務経歴書は8割がた完成です
    求人へ応募していきます
  6. 選考を通じて変更・追加した方がいいと思った点を改善していきます

以上が大まかな流れです。
ここからは各ステップごとに詳しく説明しますね。

【ステップ1】企業がどういう実務未経験者を採用するのか知る

このステップ、特に大事です。
ここの理解がこの先の全てのステップに影響してきます。

ちなみにここでの「実務未経験者」とは、
完全未経験からプログラミングを学んでエンジニア転職を目指している人」を想定しています。

以下のように少しでもプログラミング経験がある人は想定していません。
・Web系企業では働いたことはないけど、SIerでは働いていたので開発経験はある
・大学の理系学部でプログラミング言語を使っていた

実務未経験者は基本はいらない

いきなり残念なお知らせですが、
「実務未経験の人を、自社のエンジニアとして、積極的に、中途採用したい」と考えている会社というのは存在しません。

なぜなら、正直、実務未経験のエンジニアなんて、自力でどんなに頑張って勉強してきていたとしてもすぐには大した戦力にはならないからです。
むしろ、先輩のフォローや教育するコストがかかる分、マイナスです。

会社で何か新しいシステムやアプリを作るために人を増やしたいなら、
経験豊富なベテランエンジニアを雇うのが一番ですし、1から若手を育てたいなら、新卒を雇えばいい。

それなのに、私を含めて、実務経験のない人をエンジニアとして採用するケースは少なからずあります。

では、そういった企業は、なぜベテランエンジニアではなく、わざわざ未経験者を採用するのでしょうか?
そして、どういうケースなら未経験者は採用されるのでしょうか?

【結論】 会社と合う、将来性の高い若手

会社が実務未経験の人を採用する理由は基本これです。

「エンジニアに適性がありそうで(すぐ辞めなそうで)、」
「会社の文化やチームのメンバーとも合いそうで、」
「すでにある程度はスキルがあって、」
「教えるコストをかけなくても、自分で勉強して勝手にスキルアップしてくれて、」
「将来はチームリーダーやマネジメント側になってくれそうな人」を
「当面は安い給料で長く雇える」なら
「長期投資として雇う」

つまり、簡単に言うと
「会社と合う、将来性の高い若手を安く買えそうだったら、雇ってもいい」
ってことですね。

「いや、 こんな色々好条件求められても困るんですけど」と思うかもしれませんが、大丈夫です。
全て完璧に満たしていないと採用されないわけではありません。
あなたがもし既にポートフォリオ(オリジナルのWebサービス)を作っているなら、選考を受けても問題ないレベルです。

なぜ将来性の高い若手なら雇うのか?

なぜ「会社と合う、将来性の高い若手を安く買えそうだったら、雇ってもいい」となるのか?
理由は大きく3つです。

  1. 優秀なベテランエンジニアも新卒も雇えない
  2. コストを抑えられる
  3. 会社を担う人材を手に入れられる可能性がある

いま、IT業界全体でエンジニア不足です。
経験豊富なベテランエンジニアはどの会社も欲しがっていますので取り合いになります。
どの会社も欲しがるということは、会社はエンジニアに「選ばれる側」です。
他社と比較される中、エンジニアから選ばれるためには、ある程度高い年収を提示しないといけません。
そうなると、特に中小企業・ベンチャー企業のような知名度も低く、資金力も弱い会社は、そういう優秀なエンジニアを簡単には雇えません。

一方、先程「駆け出しエンジニアを積極的に採用したい会社はない」とお伝えしたように、
未経験エンジニアの需要は高くはありません。
しかし、エンジニア転職希望者は常に一定数います。
つまり、会社が未経験エンジニアを「選ぶ」側ということです。
そうなると、そこまで高い年収を提示しなくても雇えます。

また、新卒を採用する場合、教育コストがかかるというデメリットがあります。
基本的なビジネスマナーや社会人としての心構えを始めとして、プログラミングスキルなども数年単位で教育していく必要があります。
中小企業・ベンチャー企業では教育体制そのものがないところもあるでしょう。

会社からすれば「勝手に勉強して勝手に成長してエンジニアチームの戦力になってほしい」というのが本音なんです。

一方、私やあなたのように、他業種からのエンジニア転職組は、エンジニアとしてのスキルレベルが低い点は新卒と同じですが、
社会人経験があるので、報連相や段取り力など一定のビジネススキルやストレス耐性をすでに持っています。

会社からすれば、開発経験を積んでスキルさえ伸びれば、新卒を雇うよりずっとコストを抑えて若手を雇える可能性が高いわけです。

そして、多くの会社は特にエンジニアチームのマネジメントプロジェクトリーダーができるエンジニアを求めています。
理由は、やれる&やりたい人が貴重だからです。

  • エンジニアのマネジメントはエンジニア経験者でないと難しい
    →専門知識がないと、そもそもチームが何をしているのか理解できないので、正しい指導・管理ができない
  • 一方で多くのエンジニアは、マネジメントやリーダーをやりたがらない
    →「コードを書くなど、手を動かす作業が好きだからエンジニアをしているのであって、それを捨ててまでマネジメント職やリーダーをやりたくない」という人は多い

なので、実務未経験者でも、
まず良い人そう。一緒に働いてみたいな。今経験はなくても、多少スキルはあるし、今後自発的に成長してくれそう。しかも将来はチームリーダーも任せられそうだし、期待できるな。
と思ってもらえれば採用されるわけです。

職務経歴書では「コミュニケーション能力」「自走力の高さ」「熱意」を特にアピールしよう

なので、実務未経験者は職務経歴書や面接で、スキル以上に「コミュニケーション能力」と「自走力の高さ」「熱意」をアピールすることが重要になってきます。

具体的にはこのような内容です。

  • コミュニケーション能力
    • 他の部署と連携して仕事をする中で、協力関係を構築していました
    • お客様の話に耳を傾け、信用を頂きました
    • 学生時代や前職でのリーダーとしてこういう取り組みをしてこういう結果を出しました
    • 笑顔・愛想のよさ(面接時)
    • 挨拶(面接時)
  • 自走力
    • 入社後も自分でどんどん学習して、すぐ戦力になります
    • こんなことを意識して学習してきました
    • こんなポートフォリオを自力で作りました
    • こういうところを意識・工夫して作りました
    • 今後はこういうタスク・プロジェクトをやってみたいです
  • 熱意
    • エンジニアに適性があると思います・簡単に辞めません
    • プログラミングしていてこういう瞬間が好きでした
    • こういう苦労があったけどこうやったら乗り越えられました
    • エンジニアになってこういうことを実現したい
    • エンジニアとしてこういうキャリアを考えている
    など

【ステップ2】自身の長所や実績などを書き出す

少し職務経歴書に書くべき内容の方向性が見えましたね。

このステップでは、あなたの個性や実績、願望を発見・整理します。

あなたにどういうアピールポイントがあって、何を考えて行動してきたのか何が欲しいと思っているのかを整理しやすいよう、一問一答を用意しました。
この一問一答に答えていくことで、職務経歴書に書くべき内容を棚卸しすることが出来ます。

「えー、なんでさっさと職務経歴書に書かないの? めんどくさいんですけど」
と思うかもしれませんが、これをやらずに職務経歴書を書こうとしても

  • 具体的に何を書いたらいいか分からず、結局時間がかかる
  • 書いたはいいけど内容が薄い・少ない・まとまりがない
  • 結果、あなたの魅力が伝わらずに書類選考を通過できない
  • 書類選考を通過しても面接で質問に上手く返せず、結果採用されない

などの壁にぶつかります。

逆にこの書き出し作業をしておくと、2つメリットがあります。

  1. 職務経歴書を書きやすくなる
    書き出した内容は「パーツ」です。
    この後の「職務経歴書を書く」の章で、職務経歴書の書き方をお伝えしますが、
    そこではこのパーツを使って職務経歴書を組み立てていくことができます。
    結果的にいきなり書き始めるよりもスムーズに、質の高い書類が作れます。
  2. 採用されやすくなる
    職務経歴書は、書類選考で見られて終わりではありません。
    面接ではこの職務経歴書の内容について面接官が質問をしてきます。
    なので、この書き出し作業を通じて、
    自分にどういうアピールポイントがあって、何を考えて行動してきたのかをきちんと整理できていると、面接でも落ち着いて、一貫した受け答えができるようになります。
    結果、採用されやすくなります。

急がば回れです。

一問一答の5つのポイント

書き出すのにあたって5つポイントがあります。

  1. できるだけ止めずに一気にどんどん書いてください。
    基本は1つの質問に1つ答えればいいですが、複数答えが思い浮かんだならいくつ書いても大丈夫です。
    1分考えても考えが思いつかない質問は、一旦スキップして進んでください。
  2. この書き出した内容は誰かに見せるわけではないので、思うまま正直に書いてください。
    企業から見て好印象か、悪印象かはこの時点では気にしないで大丈夫です。
    無理に好印象に寄せる必要もないですし、悪い印象になりそうな内容を隠す必要もありません。
    職務経歴書に書かないほうが良い内容は、次の「【ステップ3】初心者が書きがちな「NGワード」を知る」で紹介するので、
    「【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く」の段階で弾けます。
    今は素直に思ったことを書きましょう。
  3. 書き出すのは紙でもスマホ・パソコンのメモでもなんでもOKです。
    ただし、スピードが大事なので、速く書けるものを選んでください。
    また、ここで書き出した内容は、面接対策でも使うことになる非常に大事な情報です。
    後で見直せるように、なくさずに保存しておけるものを選んでください。
    個人的なオススメはパソコンのメモアプリです。
  4. 下記の質問以外にも、先程の「あなたを雇うメリット」を伝えられるものなら、自由に項目を追加してください。

一問一答

  1. 今までどんな仕事をしてきたのか(一言で)
  2. 周りの人(上司・同僚・お客さん)から褒められたこと
  3. 前職・現職でどんな壁があったか
  4. 壁に対してどんな風に考えて行動したか
  5. どういう結果を出したか
  6. 仕事をしていて充実感や嬉しさを感じた瞬間はいつか
  7. 何に充実感・嬉しさを感じたのか
  8. 他の人は嫌がるのに自分は抵抗感なくできたタスク(小さなものでも)
  9. 誰かをサポートした経験
  10. 他の部署の人と連携して仕事をした経験
  11. 業務を効率化した経験
  12. リーダー経験 or マネジメント経験があるなら
    1. どんな役割を担ったのか
    2. 何を意識したか
    3. どんな行動をとったか
    4. どういう結果を出したか
    5. メンバーからどういう評価だったか
  13. これからの人生どう生きたいのか
  14. どう働いているのが理想か
  15. なぜエンジニアになりたいと思ったのか
  16. なぜエンジニアになりたいのか
  17. エンジニアになって何をしたいのか
  18. エンジニアとしてどんなキャリアを歩みたいか
    • 技術を極めたい
    • チームリーダーをやってみたい
    • 会社のビジネスを成長させたい など
  19. プログラミングについて学習した内容
    • 書籍名・動画名・Webサービス名など
  20. どうやって学習計画を立ててきたか
  21. 学習で意識したこと
  22. なぜスクールに行くことを選んだのか or なぜ独学を選んだのか
  23. ポートフォリオを一言で説明すると?(「タスク管理アプリ」など)
  24. ポートフォリオのGithubのURL
  25. ポートフォリオのURL
  26. ポートフォリオの使用技術一覧
    • プログラミング言語(Ruby)
    • フレームワーク(Ruby on Rails,jQuery)
    • インフラ(AWS(EC2,Route53))
    • ミドルウェア(Unicorn,Apache,Nginx,Mysql,PostgreSQLなど)
  27. なぜそのポートフォリオ(Webサービス)を作ったのか
  28. どういう点を意識して作ったのか
  29. プログラミング学習・Webサービスづくりで楽しかったこと
  30. プログラミング学習・Webサービスづくりで苦労したこと・辛かったこと
  31. 苦労したこと・辛かったことをどう乗り越えたか
  32. どういうサービス・アプリを作ってみたいか
  33. 分からないことはどのように解決したか

全部の項目を完璧に回答する必要はありません。
1回最後まで一通り書き出せたら次のステップ3へ進みましょう。

書き出した内容はこの後の「ステップ4」と面接時に使いますので、大事に保存しておいてください。

【ステップ3】 初心者が書きがちな「NGワード」を知る

ここまででパーツは揃いました。
次のステップから実際に職務経歴書に書いていきますが、
その前にこのステップで、
これを書いたら落とされる」というNGパターンを知っておきましょう。

このNGパターン、知らないと書いてしまいがちです。
まずは最低限、このNGパターンだけは確実に避ける必要があります。

「100点の職務経歴書を書く努力」をする前に、まずは「50点以下を絶対に取らない工夫」をすることが大事です。

書いてはいけないこと

  1. 嘘のスキル
  2. 将来はフリーランスになりたい
  3. お金を稼ぎたい
  4. 目標は〇〇という経験を積むこと

NG1 嘘のスキル

嘘のスキルを職務経歴書に書いても、面接でバレますし、バレると絶対落とされます。

「いやいや、嘘なんて書かないよ」
と思うかもしれませんが、いざ求人に応募して書類選考に落とされ続けると、
「自分のスキルが足りていないのでは」
「もっとスキルをアピールしないと」
と焦りが出てきます。

私自身もそうでした。

その結果、
ちょっと勉強しただけだけど、使ってたらすごいと思われそうな技術」を、しれっと書いてしまうんです。

個人的に書きがちだと感じるのが
AWS」と「Docker
ですね。

昔の私も
「どうやら現場ではこれらの技術を使っていることが多いらしい。
ちょっとしか触ったことないけど習得済みに書いちゃえ。頼むー、面接官の人、この辺の質問するなー」
と、半分運頼みで書いていましたが、間違いなく面接で突っ込まれました

「なぜDockerを使おうと思ったのですか?」
「学習はどのようにしましたか?」
「このAWSのサービスを使わなくても、こうすれば同じことを実現できると思うのですが、その点は考慮しましたか?」
などですね。

なぜ絶対突っ込まれるかというと、
あなたが「評価されそうだから」と思って書いたその技術は、
実務未経験で本当に習得していたら高評価な分、面接官からすると、「本当に使えるのか?」が一番気になるからです。

嘘をついていた場合は、そこまで知識は多くないですし、実体験がないので上手く答えられないでしょう。
相手は何十・何百人とエンジニアの面接をしているプロでです。
嘘はすぐにバレます。

そして、嘘をつく人と一緒に働きたい人はいません。
仕事でも嘘をついて重大なミスを隠したり、チームの人間関係を悪くすることが目に見えているからです。

職務経歴書のスキルの嘘は面接でバレやすく、バレたらほぼ確実に落ちます。

「実績やスキルを多少盛る」くらいは問題ありませんが、完全な嘘はコスパが悪いのでやめましょう。

NG2 「将来はフリーランスになりたい」

「将来フリーランスとして独立したい」と考えている実務未経験者をエンジニアとして採用したい会社はありません。

理由は先程から説明している通り、
会社は「この人は今はまだスキルはないけど、将来会社に利益をもたらしてくれる」と期待するから雇うのであって、
辞めることが分かっている未経験者なんてデメリットしか無いからです。

「別にすぐに独立を考えているわけじゃないし、独立を目指しているからこそ本気で人一番努力するつもりなのは事実なんだからいいじゃないか」
と思う人もいるかもしれませんが、書類選考と面接は「あなたを雇うメリットを会社に提示する場」です。
「あなたの夢を認めてもらう場」ではありません
会社にメリットがないことを伝える必要はありません

NG3 「お金を稼ぎたい」

ある程度経験を積んだWeb系エンジニアの給与水準が高いのは事実ですし、仕事の第一の目的はお金を稼ぐことですので気持ちはわかります。
私もWeb系エンジニアになった大きな理由の1つはお金です。

ですが、実務未経験者のエンジニアの給与は300万円台が多いです。

会社は「お金が目的なら、いつかもっと高い給料の会社に転職するか、フリーランスになってしまうだろう」と考えて採用を敬遠すると思います。

「お金を稼ぎたい」は願望としては至極真っ当で正しいと思いますが、
選考の場で会社に伝えてもメリットがないので伝える必要はありません。

NG4 「目標は〇〇の開発経験を積むこと」

これは上記のNGワードと違って、一見大きな問題がなさそうに見えるので一番やりがちなNGです。
私も昔はこれがNGだとは思っていませんでした。

会社は「実務経験・スキルを身につけることが目的の実務未経験者」は極力雇いたくないのです。
なぜかというと、会社からすると「この人はうちの会社で経験・スキルを身に着けたら、さらに別の新しいスキルを身につけるために転職してしまうだろう」と考えられるからです。

特に「エンジニアとしてやりたいことは特にない。正直自分のスキルが伸ばせれば会社はどこでもいい」と考えている人は要注意。(これも気持ちはわかります。)
面接で「今後の目標」や「将来やりたいこと」について質問された際に、「スキルを伸ばせれば何でも良い」というニュアンスの回答を言ってしまいがちです。

とはいえ、スキルを伸ばしたいのはエンジニアなら当然ですし、実務未経験ならなおさらです。
スキルを求めること自体は悪いことではありません。
要はあなたの利益だけを考えるのではなく、会社にメリットをもたらせることを伝えればいいのです。

こう書きましょう。
・伸ばしたいスキルや経験したいプロジェクトがあるなら、それを「目的」ではなく、「手段」にする
→「〇〇という経験を経験を積むことで、会社でこういうことを『実現したい』

・理由もつけて、チャレンジ精神、好奇心の強さを伝える
→「〇〇みたいなプロジェクトを、こういう理由で、『やってみたい』

以上がNGパターンです。

【ステップ4】書き出した内容をもとに職務経歴書を書く

ここまでで、
職務経歴書に書くべき内容の方向性を理解し、
書くためのパーツを揃え、
書いてはいけないこと も把握することができました。

ここから、職務経歴書に書いていきましょう。

職務要約

これまでどういう仕事をしていたのかを要約して書きます。
あくまで要約なので、3〜6行くらいにまとめましょう。

【オススメ】
前半 1〜3行:「これまで経験した仕事内容と実績」を必要最低限にまとめて書く
後半 2〜3行:「なぜエンジニアになりたいと思ったのか」「どうやってスキルを習得したか」を書く

前半について

私はあなたのように、実務未経験で他業種からエンジニアへ転向する人の場合、
今まで経験してきた仕事の「具体的な業務内容」を書く必要はありません。

なぜかというと、Web系企業の採用担当者からすると大事なのは「エンジニアとして活躍してくれそうか」であって、「他業種で具体的にどういう業務をしていたか」なんて正直どうでも良いからです。

こういったことを書きましょう

  • どういう仕事をしていたかの最低限の説明
  • 仕事で出した実績(もしあれば)
  • エンジニアとして活かせそうな経験(もしあれば)

【私の職務経歴書の例】
「2016年4月に株式会社TATERUに入社し、約3年間、東京周辺のアパート用地の仕入れ営業として不動産業者の新規開拓・深耕営業を行い、また、2019年1月からは賃貸借契約書の作成業務に携わり、契約書の作成とお客様への重要事項説明、作成メンバーの進捗管理を担当しました。」
(今見直すと一文が長いですね。)

後半について

前半だけでも良いのですが、プラスで、

  • なぜエンジニアになりたいと思ったのか
  • どうやってスキルを習得したか

を書くことをオススメします。

なぜかというと、
前半の「今までの仕事」だけだとあなたの「過去」の情報しかありません。

この2つを書くことで、
今までの仕事を辞めてまで、なぜエンジニアになろうとしているのか:過去からの変換点
エンジニアになるために現在までどういう努力をしてきたのか:現在への繋がり
を綺麗に伝えることができます。

【私の職務経歴書の例】
「2019年6月から独学でプログラミングを開始し、サービスを形にしていく快感と技術が持つ人の役に立つ影響力の広さに惹かれ、エンジニアをキャリアの軸として生きていくことを決意。2019年10月末で前職を退職し、現在までRuby,Ruby on Railsを使用した下記WEBアプリの開発を中心に、技術の習得を進めています。」

【この一問一答を使おう】

  • 今までどんな仕事をしてきたのか
  • なぜエンジニアになりたいと思ったのか
  • どうやってスキルを習得したか

職務経歴

今までの仕事の経歴を表に具体的に書きます。
期間、部署、担当業務、実績など。
基本的には時系列順で記載します。

【オススメ】 他業種での具体的な業務内容は省略する
職務要約と同様、職務経歴でも、他業種での具体的な業務内容を書いても評価されづらいです。
どういう仕事をしていたのかが最低限伝われば十分ですので、極力省略しましょう。
その分空いたスペースを自己PRやスキルのアピールに使うほうが効果的です。

【ポイント】
期間、部署、担当業務など単なる情報の羅列だけでなく、

  • 工夫をしたこと
  • 実績(数値)

などの「主体的な取り組み」や「実績」も書くようにしましょう。

先程、「具体的な業務内容はいらない」という話をしましたが、
他業種の仕事であっても、主体的な取り組みや実績は別です。

あなたが仕事でどういう工夫をしたのか
どういう結果を出したのか
は大きなアピールになります。

【この一問一答を使おう】

  • 今までどんな仕事をしてきたのか
  • 前職・現職でどんな壁があったか
  • どんな風に考えて行動したか
  • どういう結果を出したか

【私の職務経歴書の例】
職務経歴書 職務経歴.png

ポートフォリオ

習得している技術やプログラミング言語を記載します。
基本的には「ポートフォリオづくりで使用した技術やプログラミング言語」を記載することをオススメします。
理由は、スキルを習得していることをポートフォリオという成果物によって証明出来るからです。

【ポイント】ポートフォリオについて書くべきこと4点
①どういうサービスなのか

パッと読んでどういうサービスなのか分かるように、出来る限り一言で表現する。
(「筋トレタスク管理Webアプリ」「ラーメン専門レビュー投稿Webアプリ」など)
よりアピールしたい特徴がある場合は後述の4.「工夫したこと」などに書く。

②ポートフォリオのURLとポートフォリオのGitHubのURL

ポートフォリオのトップ画面へ飛べるURLとGithubのURLを記載しましょう。
具体的なサービスの機能(ログイン機能、投稿機能など)や説明は、職務経歴書には書かず、GithubのREADMEの中に記載しましょう。
理由は
・サービスの詳細を職務経歴書に書くと長くなりすぎるため
・「サービスのエンジニア向けの説明はGithubのREADMEに書く」というのが一般的なため

READMEとは簡単にいうと、そのアプリのエンジニア向けの説明書です。
「初めにまず私を読んで」なのでRead Meってことですね。
「READMEの具体的な書き方がわからないよ」って人はこちらの解説動画をご覧ください。

③使用技術一覧


プログラミング言語やインフラ、ミドルウェアなど
言語やミドルウェアなど、「バージョン」があるものはバージョンも記載する。(Ruby(3.1.2)など)

④あなたが何を考えてこのポートフォリオを作ったのか(1〜2行)

これ、必ず書いてください。
正直上記の1〜3は、他の人も同じような内容になりがちですし、より技術レベルのポートフォリオを作ってくる人はいくらでもいます。 それに対し、

  • あなたがどういう問題に対して、技術を使ってどう解決したのか
  • 何を考えて行動したのか
  • どういう工夫を行ったのか

これらは、他の人とは決して被りません。
そして、この「あなたが何を考えてどう行動したのか」こそが、採用担当者が一番知りたいポイントだったりします。
あなたと一緒に働きたいと思えるかを判断するために、あなたが「どういう考え方をして、どう取り組むのか」かを知りたいからです。
(問題に主体的に取り組むのか、問題があっても前向きに捉えられるのか、他の人からの意見を素直に聞けるのか、など) 面接でも間違いなく聞かれる大事なアピールポイントですので、必ず記載するようにしましょう。

【この一問一答を使おう】

  • 学習した内容(書籍名・動画名・Webサービス名など)
  • ポートフォリオを一言で説明すると?(「タスク管理アプリ」など)
  • ポートフォリオのGithubのURL
  • ポートフォリオの使用技術一覧
  • 学習で意識したこと
  • なぜそのポートフォリオ(Webサービス)を作ったのか
  • どういう点を意識して作ったのか

【私の職務経歴書の例】
職務経歴書 ポートフォリオ.png

自己PR

特にアピールしたい自分の能力や特性・スキル・実績を記載します。
数値で客観的に証明できる能力やスキル、実績を書けると最高です。
(3ヶ月連続営業成績が社内No.1だった、400日以上毎朝ランニングを続けている、など)

【オススメ】 自己PRのポイント2選
  1. アピールポイントは「2つ」に絞るのがオススメです。
    2つにはそれぞれタイトルをつけてぱっと見で何をPRしたいのかわかるようにしましょう。
    例えば、「企画提案力」「マネジメントスキル」など
  2. 文末は「入社後にその能力をどう活かしたいか」で締めましょう。
    「入社したらこの能力を活かしてこう活躍したい」と書くことで、採用担当者が「あなたが会社で活躍している姿」を具体的にイメージできるようにするのです。
「アピールポイントがない」というあなたへおすすめのアピールポイント
  1. 自走力
    冒頭でお話しした通り、会社はコストをかけずに成長して会社に貢献してくれる人を求めています。
    であれば、素直にそれをアピールしましょう。
    ここまで自力でポートフォリオを作り切ったのであれば、少なくとも自分でやり切る力が最低限あることは証明できています。 【この一問一答を使おう】
    • どうやって学習計画を立ててきたか
    • 学習で意識したこと
    • なぜスクールに行くことを選んだのか or なぜ独学を選んだのか
    • 苦労したこと・辛かったことをどう乗り越えたか
    • 分からないことはどのように解決したか
  2. 前職・現職で身につけた能力
    我々未経験転職組の「現職・前職で身につけた能力」は、ずっとエンジニアとして働いてきた人は絶対に持っていない財産です。
    そして、ポートフォリオや習得スキルは他の未経験転職希望者と差別化しようとすると、学習と実装に時間と手間がかかるのに対し、現職・前職の経験は被らないので、差別化しやすい。
    アピールポイントとして最適なのです。 【この一問一答を使おう】
    • 周りの人(上司・同僚・お客さん)から褒められたこと
    • 前職・現職でどんな壁があったか
    • どんな風に考えて行動したか
    • どういう結果を出したか

【私の職務経歴書の「自己PR」の例】

■自己PR
【自走力の高さ】
 プログラミングは独学で勉強してきましたので、エラーや実装方法が分からない機能は自身で解決法を調べ、原因を特定し、試行錯誤を繰り返して解決し、また、エラーの再発防止策を打ってきました。
 苦労した場面も数え切れない程ありましたが、問題が解決し、イメージ通りの動作を確認した瞬間の快感はプログラミングをしていて一番好きな瞬間です。
 また、時間管理も自身で行ってきました。週毎に目標を決め、逆算してその日毎に終わらせる項目を具体的に6つ決めて優先順位をつけ、作業中も目標達成時間と実際に掛かった時間を計測し、GitHubで仮想のプルリクエストとスプレッドシートでの記録を行いながら進めてきました。
 入社後は業務で必要となる技術を中心にさらに学習を進め、2ヶ月以内に戦力として生産性の向上に寄与出来る実力をつけたいと考えています。

【新しいことにチャレンジする行動力】
 昨年の12月には実際にプログラミングで仕事をする経験を積むため、jQueryとBootstrapを習得して知り合いのサーフィングッズメーカーの社長へ連絡を取り、会社HPの改修を提案しました。製品の販促に繋がる仕掛けの案を求められたため、クライアントにとってより安価で即座に結果に繋がりやすく、今後も継続して収益が見込めることを配慮し、最終的に製品紹介のYouTube動画の簡易編集(概要欄等のSEO対策、サムネイル作成等)を提案し、初の仕事を受注することができました。
 受注後はスピード対応を徹底し、翌日にはサンプル内容を提案。承認を頂いたら即座にYouTube上で変更を加え、納品まで達成しましたが、加えて他の動画の編集・変更も提案し、そちらも任せて頂けることになったため、計3本の仕事を納品までやり遂げました。今後も新規の動画作成の仕事を任せていただくことになっています。
入社した際は目標に向けて自分が出来ることを考えて積極的に手を上げ、新しい技術も貪欲に習得していきます。

私の職務経歴書の工夫ポイント

ここからは私が職務経歴書を書くときに工夫した点を解説します。
万人にオススメできるものではありませんが、真似できるポイントはぜひ真似してみてください。

  • 「活かせる経験」「その他取り組み」の欄を加える
    自己PRに入れるほどじゃないけど伝えたい細かいアピールポイント」は「その他取り組み」として入れました。
    勉強会を主催、学習済みの内容、など) 特に、私の場合、独学でプログラミングを習得したので、学習済みの内容で「どういう本や教材でプログラミングを学んだのか」を伝えることで、採用担当者に「この人はちゃんと基礎を理解していそうだな」と思ってもらえるようにしたかったのです。 また、私は自己PRでアピールしたい点が3つありました。
    「自走力の高さ」と「行動力」「前職で身につけたコミュニケーション能力」の3つです。
    自己PRに3つ全部書くと、自己PR欄が長くなり過ぎますし、採用担当者から見て1つ1つの印象が弱くなります。
    なので、2つ(「自走力の高さ」「行動力」)は「自己PR」に記載し、
    1つ(「前職で身につけたコミュニケーション能力」)は「活かせる経験」として、自己PRにとは別の項目にわけて記載するようにしました。
  • 見てほしい情報から先に書く
    私は職務経歴書を
    職務要約→ポートフォリオ→活かせる経験→自己PR→その他取り組み→職務経歴
    の順番にしました。
    なぜかというと、
    採用担当者は職務経歴書を1分しか読まない
    読むのは気になった部分だけ
    という前提で考えていたからです。 なので、「読んでもらえる可能性が高い冒頭」により読んでほしい情報を載せるべきと考えました。 私にとってまず必ず見てほしかったのはポートフォリオです。
    理由は未経験転職者にとって、スキルを証明できるのはポートフォリオだけだから。 そして、次は「活かせる経験」、「自己PR」
    冒頭でお伝えしたとおり、会社は将来性に期待できる場合だけ未経験者を採用します。
    なので、私にとって一番の私のセールスポイント
    未経験者ならではの差別化ポイントである「営業で培ったコミュニケーション能力」
    「自分で勝手に勉強して会社に負担をかけずに貢献できる自走力の高さ」でした。 逆に職務経歴は最後に持っていきました。
    一般的に、職務経歴は職務要約の次、つまり冒頭に書くことが多いです。
    ですが、未経験転職者の職務経歴は採用担当者にとってどうでもいい情報が多い。
    なので、冒頭に持ってくるのはアピール効果が薄いと考えました。
  • URLにはQRコードもつける
    ポートフォリオのGithubのURLなど、URLを記載した箇所には、その横にQRコードも記載しました。
    このQRコードからもURLと同じサイトへ飛べるようにしたのです。
    QRコードも付けた理由は、
    「面接時に面接官が職務経歴書を紙に印刷して持ってきた場合、URLが書いてあるだけだと、面接官がポートフォリオを見れないと思ったから」です。
    とはいえ、今どきWeb系の会社で紙だけで資料を管理している人なんて殆どいないと思うので、正直そこまで気にする必要性は低いと思います。

【ステップ5】転職エージェントで添削してもらう

次に転職のプロである転職エージェントで職務経歴書を添削してもらいます。

転職エージェントって何?

「転職希望者(あなた)」と「求人を出している企業」の間に立って、転職成功を支援するサービスのことです。

マイナビエージェント、doda、リクルートエージェントなどが有名ですね。

「転職サイト」と似ていますが、
担当のキャリアアドバイザーが付いて、転職をサポートしてくれる点」が違います。

転職サポートの例

  • あなたにオススメの求人の紹介
  • 職務経歴書の添削
  • 企業ごとの面接の対策・練習
  • 内定獲得後の給料などの条件交渉など

なぜ転職エージェントに添削してもらうの?

「自分では気づけない職務経歴書の問題点」を解消して、書類選考の突破率を上げるためです。

「自分では気づけない職務経歴書の問題点」というのは、
例えば、
「誤字脱字」
「自分は分かったつもりでも第三者が読むと意味がよく分からない文章」
「自分は本心を書いたつもりだが、企業からするとマイナスイメージの内容」
などです。

書いた本人は自分の文章を客観視しずらいので、文章にこれらの欠点があってもそれ問題点だと気づけないことが多いんですね。

一度でも第三者に書類を見てもらうとこれらの問題点が見つかるので、劇的に良くなります。
そして、添削してもらうなら、何千枚も職務経歴書を見てきている転職のプロに見てもらうのが一番です。

私も最初に書いた職務経歴書は、この記事の冒頭でお見せした職務経歴書とは全く別の内容でした。
営業時代にどういう仕事をしていたのかばかりを詳しく書きすぎて、どういうプログラミング学習をして、どういうポートフォリオを作ったのかが分かりづらいものだったのです。
営業から営業への一般的な転職活動であれば、前職の内容を詳しく書くのは当然なので、自分では間違っていることに気づけなかったのも無理ありません。

そこから、アドバイザーさんに添削してもらう作業を通したことで、「今のスキル」や「なぜそのポートフォリオを作ったのか」、「エンジニアになってどう活躍したいのか」などをもっと伝える必要があることに気づき、今の職務経歴書を作り上げることができました。

転職エージェントは有料?

無料です。お金はかかりません。
なので、書類の添削をしてもらっても、
登録はして利用はしなくても、
転職エージェントから紹介された企業に就職成功したとしても、特にコストはかかりません。

では、どうやって転職エージェントは儲けているのかというと、
転職エージェントが紹介した企業に転職希望者が転職成功した場合に、企業側から紹介料をもらうことで利益を上げています。

転職エージェントに添削してもらうまでの流れ

転職エージェントのサイトから会員登録する・面談日程を決める

担当のアドバイザーさんと面談(面談はオンライン・対面のどちらでも選べることが多いです)

転職エージェントのサイトで、あなた専用のマイページが見れるようになる
担当のアドバイザーさんが、あなたの希望に合いそうな求人を選んでマイページにアップしてくれる(10〜30社くらい)

紹介された求人を見て、「これは希望と違う」「これは興味ある」をマイページ上で選択 → さらにあなたの好みの求人の紹介が来る

マイページに職務経歴書・履歴書をアップロード → 添削してもらう(改善箇所を教えてもらう→直す)

求人に応募

書類選考が通れば面接に進む → 面接で頻出の質問の模擬面接などをアドバイザーさんと行う(面接対策)

【注意点】転職エージェントの「求人紹介」は当てにしすぎないようにしよう

転職エージェントを使う場合、一般的には「自分の希望条件に合う求人を紹介してもらうこと」が主目的で、「書類添削」や「面接対策」はそのためのサポートサービスであることが多いです。

が、実務未経験でエンジニア転職を目指す人にとっては少し事情が違います。

実務未経験者も、転職エージェントの求人紹介はもちろん利用すべきですし、興味をもった求人には積極的に応募すべきですが、紹介してもらえる求人の質には期待しすぎないようにしましょう。

なぜか。
紹介してもらえる求人は、この2つのどちらかが非常に多いからです。

  • 「未経験者可」を謳ったSES企業の求人
    :比較的採用はされやすいが、開発経験が詰めるかはコントロールできない(最悪開発できない)
  • SIer系企業(富士通、NEC、NTTdataなどの子会社)
    :そもそもWeb系企業と開発手法や利益構造、企業文化が全く違う

逆に、実務未経験者も採用する可能性が比較的高く、濃い開発経験を積みやすい「スタートアップのWeb系自社開発企業の求人」はあまり紹介してもらえません。

なぜこういった分布になるのか。
一番大きな理由は、「エージェントの紹介料の高さ」と「企業の資金力の違い」です。

  • スタートアップの会社は資金力がまだ弱く、多額の紹介料を払う必要がある転職エージェントを使いづらい
  • 仮にエージェントを使ったとしても、多額の紹介料を払う以上、採用対象はベテランエンジニアで、未経験者はNGであることが多い
  • 逆に、SIer系企業やSES企業は歴史の長い大企業・中企業が多いので、採用にかける資金力はある。特にSESは正直スキルがあまりない人でも採用人数を確保することが重要なので、エージェントを使って効率的に人を集めたい

最終的にどの企業を選ぶかはもちろんあなたの自由ですが、あなたが

  • エンジニアとしてスキルを身に着けて、会社に頼らず自分の力で生きていけるようになりたい
  • なるべく早く所得を上げていきたい
  • リモートワークやフレックスタイム制など自由な働き方をしたい

と思っているのであれば、少なくとも私はSESとSIerはオススメできません

そんな求人紹介よりも「職務経歴書の添削」と「面接対策の模擬面接」の方があなたの転職活動にとって大きな価値があります。

なので、転職エージェントに対しては、「書類の添削と面接の練習をさせてもらえれば十分で、希望通りの求人を紹介してもらえなかったとしてもまあOK」くらいに思っておくのがいいかなと思います。

ちなみに、求人を探す方法としては、「Wantedly」という転職サイトの中から自分で探して自分で応募する、というのがオススメです。

理由は先程の逆で、実務未経験者も採用する可能性が比較的高く、濃い開発経験を積みやすい「スタートアップのWeb系自社開発企業の求人」が多く掲載されている媒体だからです。

掲載料が安いのでスタートアップの会社が利用しやすいのです。

この辺りの、
「実務未経験者が採用されやすく、濃い開発経験を積みやすい企業の条件」、
「企業探しのやり方」
「エージェントの効果的な使い方」などは
本記事の趣旨の「職務経歴書の書き方」と外れますし、長くなるので、別記事で詳しく解説しますね。

まずは2つ、エージェントを使ってみよう

エージェントはまずは2つ利用することをおすすめします。

エージェントが1つだけだと、アドバイザーからアドバイスや転職市場の情報をもらった時、その情報が正しいものなのか、転職初心者では判断が難しいです。

また、アドバイザーも人なので、あなたと合う合わないはどうしてもあります。

2つ以上のエージェントを同時に使うことで、アドバイザーからの偏った情報に踊らされるリスクや、アドバイザーが合わないリスクを下げることができます。

例えば、アドバイザーから「今はあなたの希望のWeb系自社開発企業の求人は殆どないですね〜。自社開発ではありませんが、こちらの求人はどうでしょう?」
と言われたとしましょう。

アドバイザーが1人だけだと、
本当に転職市場全体で希望の求人が少ないのか、
それとも単にそのエージェントで扱っている求人がないのか、
求人はあるけど、そのアドバイザーが「この人のレベルだと、人気のあの企業へ応募しても多分書類審査すら通過できないだろうから、内定貰えそうな別の企業を紹介しよう」と操作しているのか、判断が難しい。

ですが、アドバイザーが複数いれば、それぞれから情報をもらい、もらった情報を比較できるので、その情報が正しそうか間違っていそうかを判断しやすくなります。
結果、より良い選択をしやすくなるのです。

また、面談時に「他社の転職エージェントも使っているか」は必ず聞かれるので、複数使っていれば、競争圧力が発生して、結果的にアドバイザーさんの対応も良くなります。

「じゃあ、より多くのエージェントから沢山情報を貰えば最高の選択ができそうだから、いろいろエージェントを使ってみよう」と思うかもしれませんが、転職初心者が一度に大量のエージェントを使うのはオススメしません。

なぜかというと、一度に利用するエージェントの数が多すぎると、それぞれのアドバイザーとのやり取りに時間を取られすぎて、結局エージェント使うのが面倒くさくなるからです。

極端な例ですが、
「5人の彼女(or彼氏)とデートの日程を調整して、デートをした後、全員同時に毎日LINEでやり取りしないといけない面倒さ」
とするとわかりやすいでしょうか?

先程ご説明した通り、まず、エージェントを利用するには最初に1時間くらい面談が必要で、その面談日程の調整から始まります。
面談が終わったら、アドバイザーから紹介された求人全てに目を通し、1つ1つ「応募する・しない」を判断します。

利用するエージェントが増えれば増えるほど、この作業が増えていくわけです。

私の場合、エージェント数が3つの時点でそれぞれのエージェントとのやり取りが遅くなり、連絡を返していない負い目でだんだんエージェントを使うことすら面倒くさくなっていきました。

「転職エージェント おすすめ」で調べると、よく「複数のエージェントをまとめて使ってみることが大事」と出てきますが、
私の経験上、転職初心者は最初に登録するエージェントは2つにしておき、もっと数を増やしても大丈夫だと感じたら増やしていくのが一番バランスいいと思います。

パソナキャリアさんとGeeklyさんがオススメ

「じゃあとりあえずエージェントを2つ使ってみるとして、どのエージェントがいいの?」

基本的には別にどのエージェントでもいいんですが、私のオススメを挙げるとするとパソナキャリアさんとGeeklyさんです。

パソナさんは一番サポートが厚い

エンジニアへの転職活動をしていた当時、パソナキャリアさん、dodaさん、Geeklyさん、リクルートエージェントさん、typeさんの5つを登録しましたが、
最終的に私が利用したのはパソナキャリアさんでした。

理由は

  • 一番求めていた「書類添削」と「面接対策」を最後まで何度も丁寧に対応してくれた
  • アドバイザーさんがシンプルに良い人で頼りやすかった
    からです。

私が当たったアドバイザーさんがたまたま良い人だっただけという可能性ももちろん0ではありませんが、
調べたところ、パソナキャリアさんは「親切で丁寧な対応」を売りにしているそうで、実際、利用者満足度4年連続No.1という客観的な評価もあるようです。

パソナさんの弱い点とそれでもオススメできる理由

パソナさんの弱い点もお伝えしておきます。
正直、パソナさんは他の大手のエージェントと比べると扱っている求人数は少ないですし、IT業界に特化しているわけでもありません。
なので、「すでに実務経験があるエンジニア」にとっては、もっと求人数が多く、IT業界の転職に特化している

レバテックキャリア
Geekly
マイナビITエージェント

この辺りの方が質も量も良い求人を紹介してもらえると思います。
実際、私も現職のサイバーエージェントへ転職した際はパソナさんではなく、レバテックキャリアさんとウィルオブワークさんという転職エージェントを使いました。

ただ、先程もお伝えした通り、「実務未経験でエンジニア転職を目指す人」が転職エージェントに一番期待すべきは書類添削と面接対策であって求人紹介ではありません。

書類添削と面接対策に関してはパソナキャリアさんが一番サポートが厚いと思います。

もう1つはIT業界特化のGeeklyさん

今私が未経験エンジニア転職でもう1つのエージェントを選ぶなら、Geeklyさんかなと思います。
実際、私も当時Geeklyさんも登録しました。

理由はGeeklyさんがIT業界特化のエージェントだからです。
パソナさんは基本的な書類添削や面接対策は丁寧に対応してもらえますが、IT業界特化ではありません。
なので、アドバイザーさんのWeb系企業のニーズやプログラミングスキルに関する知識量は、IT業界特化のGeeklyのアドバイザーさんの方が強い。
IT業界に特化したエージェントも利用することで、「IT業界特化のエージェント」だからこそのアドバイスや情報を貰えます。

レバテックキャリアさんは経験者向け

エンジニアやデザイナーに特化した転職エージェントとしては「レバテックキャリア」さんが一番有名かもしれませんが、「レバテックキャリア」さんは未経験者には正直ちょっとオススメはできません。
理由は、レバテックキャリアさんがある程度の実務経験のあるエンジニアをターゲットとしているエージェントだからです。
私もレバテックキャリアさんを利用したのはエンジニア経験を1年以上積んだ後でした。
調べた限りでは、実務未経験者でも案件を紹介してもらえることもあるようですが、初回の面談をした後、「紹介できる案件がありません」と断られるケースも多いようです。
もし、登録する際は案件を紹介してもらえないケースもあることを覚悟した上で登録しましょう。

【ステップ6】 求人へ応募・さらに改善していく

ここまでの5ステップで職務経歴書は一旦完成です。
書類の準備はできましたのでどんどん求人へ応募していきましょう。

ここまでのステップを踏めば、1人で適当に作った職務経歴書とは全くレベルが違う職務経歴書ができているはずです。

とはいえ、完成ではありません。

職務経歴書は書類選考時だけではなく、面接時も質問材料としても使われます。

なので、選考を受けている中で、
「このエピソードはそんなにアピールにならないと思っていのに面接官の反応がすごく良かったので、このエピソードを職務経歴書の中に入れよう」
「職務経歴書でここの部分について質問を毎回されるが、あまりいい返しができないので、この文章は消そう」
「職務経歴書のこことここを入れ替えて、こっちのエピソードを冒頭に持っていこう」
など、
改善点が出てくるはずです。

選考を受けながら、「もっとこうした方が良いな」と思った部分は修正を繰り返して、面接でより上手く自分をアピールしやすいように改良していきましょう。

「面接を突破する方法」も別記事で解説しますね。

まとめ

最後に職務経歴書の書き方6ステップをおさらいしておきましょう。

【ステップ1】企業がどういう実務未経験者を採用するのか知る
【ステップ2】自身の長所や実績などを書き出す
【ステップ3】初心者が書きがちな「NGワード」を知る
【ステップ4】書き出した内容を組み合わせて職務経歴書を書く
【ステップ5】出来上がった書類をプロに添削してもらう
【ステップ6】選考を通してさらに改善する

このマニュアルには私のこれまでのエンジニア転職活動の経験全てを詰め込みました。

未経験エンジニア転職は、何ヶ月間もプログラミング学習を続けないと転職活動の入り口にすら立てません。
プログラミングについて何も知らなかった人が、転職活動を始められる段階にたどり着くこと、それ自体が偉業ですし、その大変さは私も痛いほどわかります。

この記事の内容が、あなたのその努力が実る一助に少しでもなれば、これより嬉しいことは無いです。

エンジニア人生はすぐそこです。
Web系エンジニア、本当にいいですよ。
是非是非転職成功させてください。
応援しています。

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